Autodesk 3ds Max Design 2010 発表セミナー開催
6月19日(金)、オートデスク メディア&エンターテインメント の主催によるAutodesk 3ds Max Design 2010 発表セミナーが東京(カナダ大使館)で開催された。デザインビズ(建築、製造、広告、印刷)業界の方を対象とした今回のセミナーでは、3ds Max Design の最新バージョン 2010の新機能の紹介デモンストレーションや、協賛企業のセッション、そしてユーザセッションとして隈研吾建築都市設計事務所の斎藤氏にご登壇いただいた。
様々な業界で活用され注目を集めるデザイン ビジュアライゼーションをさらに加速させる3ds Max Design 2010。その新機能を見るべく集まった観客の中、会場は熱気に包まれセッションがスタートした。
Autodesk 3ds Max Design 2010 製品紹介・デモンストレーション
昨年、デザインビズ業界向けに3ds Maxより派生した3ds Max Designの最新バージョン、2010では350をこえる新機能を搭載している。その中で一番大きな機能追加といえるのが「リボンインターフェイス」と呼ばれるUI機能である。このリボンインターフェイスは、最新のAutoCADやAutodesk Revit Architectureなどにも搭載されAutodeskソリューションの統一インターフェイスとなった。デモンストレーションでは、リボンインターフェイスと合わせて搭載された新しいポリゴンモデリング機能「グラファイトモデリングツール」を中心に、デザインビズ向けの効率的なモデリング方法や「Review 3」と呼ばれる新しいテクノロジーを使用したビューポートシェーディング機能、データ管理システム「コンテナ」など、その他多くの新機能の紹介が行われた。
協賛セッション: 株式会社デジタルスケープ
協賛セッションとして株式会社デジタルスケープ CGソリューション部 松尾氏よりプレゼンテーションが行われた。
株式会社デジタルスケープはWEB・CGなどの業界に対しクリエイターの人材紹介を行っている企業。
特にゲーム業界への人材育成も含めたクリエイター派遣の多くの実績を持つ同社は、建築や製造プロダクト向けのデザイン ビジュアライゼーション業界をターゲットにした人材育成・派遣の取り組みを展開することを発表した。デザインビズの導入を検討している企業は、同社のもつトレーニングセンターで、ソフトウェアのオペレーティングのスキルだけはなく、業務を行う上で欠かせない業界知識を習得した人材を、個人単位だけではなくチーム単位で受け入れることが可能となる。
人材が不足している企業や新規でデザインビズ業界に参入する企業にとっては大変魅力となる人材紹介システムである。
ゲストセッション: 日本ヒューレットパッカード株式会社
続いて、日本ヒューレットパッカード株式会社 ワークステーション事業部 大橋氏よりプレゼンテーションが行われた。今回ヒューレットパッカードは新しいワークステーションシリーズとして「Z400・Z600・Z800」の発売を開始。
これまでも「xwシリーズ」として多くの企業への導入実績を誇るHPのワークステーションだが、新しい「Zシリーズ」はBMW Group DesignworksUSAとのコラボレーションにより、筺体のデザイン性を追求しているだけではなく、内部のメンテナンス性・冷却性も優れたワークステーションとなった。
また、Intel®の新しいプロセッサー「Nehalem」を搭載することで従来の8コアの倍となる最大16コアを実現。新しい3ds Max design 2010は、レンダリングコストだけではなく、様々な機能がマルチタスクへ最適化されており、CPUの性能を効率的に使用することが可能となっている。これにより新しいZシリーズは今まで以上に3ds Maxに最適なワークステーションとなり、最適な作業環境を構築することが可能となったのだ。
デザインビズ・ユーザ事例:
「まだ見ぬデザインをビジュアライズする。隈研吾建築都市設計事務所における CG 制作の舞台裏。」
隈研吾建築都市設計事務所 斎藤 浩章 氏
最後にデザインビズ・ユーザ事例として隈研吾建築都市設計事務所 斎藤氏の登壇が行われた。
隈研吾建築都市設計事務所は、日本を代表する建築家 隈研吾氏の率いる設計事務所で、70名をこえる設計士に対しCGチームは斎藤氏を含めてもわずか3名。インハウスという立場で3ds Max Designをどのように活用しているかをお話しいただいた。
隈研吾建築都市設計事務所のCGチームでは3Dソフトに3ds Max、レンダリングにはサードパーティーの「V-Ray」がメインで使われている。設計初期の段階から3Dを用いた意匠検証を行う同社は、コンペに限らず多くのプロジェクトで、短い時は1日~1週間、長い時はプロジェクトが終わるまでの数年間、というスパンを通して、定期的にプロジェクトのビジュアルイメージ作成を行わなければならない。
数十枚を超えるイメージパースを作成してきた案件も数多い。
斎藤氏はこれまで多くのプロジェクトを通して培ってきた3ds Maxのテクニックやシーン管理の方法を、案件の紹介と共に披露した。実写合成を活かした効果的なプレゼンテーション、ディスプレイスメントを利用した多様なデザイン提案、要素別レンダリングによる効率的なワークフロー等、あらゆるフェーズやデザインに即した、既成概念にとらわれない様々な方法論を紹介され、同社の求めるCGイメージへの要求の高さとそれに応える斎藤氏の熱意に会場が沸いたセッションとなった。









